株式会社スリー・ディー・エス KeyShot/KeyVR|3Dレンダリングツール

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お知らせ 製品情報 2025.11.06 更新

KeyShot Studio 2025.3 新機能の紹介

リリース予定日:11月12日


KeyShotの最新バージョン 2025.3では、ワークフローをさらに進化させる新機能が多数追加されています。
ピボット設定の自由度向上や、フォーカスを維持する「Keep Focus」、そしてポストプロダクションを効率化するCryptomatte対応など、操作性と表現力が大きく強化されました。
さらに、OpenPBRへの対応により、異なるソフトウェア間でのマテリアル互換性が向上し、制作環境の柔軟性が広がります。
これらの機能により、より直感的でスムーズなデザイン体験を実現します。

マテリアルグラフ

最新バージョンでは、マテリアルグラフウィンドウをドッキングできるようになりました。これにより、作業画面を整理しながら効率的に編集を進めることができます。
さらに、マテリアルグラフ内の要素をグリッドスナップさせる機能が追加され、ノードの配置をきれいに整えることが可能になります。

ピボットポイントのカスタム

従来のバージョンでは、オブジェクトを指定してピボットポイント(回転の中心)を設定する必要がありました。しかし、最新バージョンではこの仕組みが進化し、任意の3点を指定することで、軸の中心を自由に決定できるようになりました。
この新機能により、モデルの回転や配置がより柔軟になり、複雑な形状でも直感的な操作が可能になります。従来の制約を超え、デザイン作業の自由度が大幅に向上することで、より自然で思い通りの動きを実現できます。

Cryptomatteに対応

KeyShotが新たにCryptomatteに対応しました。Cryptomatteは、Jonah Friedmanによって開発されたIDマット作成ツールで、レンダリング画像に「オブジェクトID」「マテリアルID」「レイヤーID」などの情報を含むマスクを自動生成します。

この機能を利用することで、Premiere ProやAfter Effects、Nukeなどのポストプロダクションソフトウェアで、特定のオブジェクトやマテリアルを簡単に選択・編集できるようになります。

OpenPBRに対応

KeyShotが新たにOpenPBRに対応しました。OpenPBRは、AutodeskとAdobeによって開発されたオープンな物理ベースのマテリアル規格であり、コンピュータグラフィックス用のさまざまなソフトウェア間でデジタルマテリアルの相互運用性を向上させることを目的としています。
この対応により、異なるツール間でのマテリアル共有がよりスムーズになり、制作ワークフローの効率が大幅に向上します。また、BlenderやRhino向けのプラグインでは、OpenPBRマテリアルのインポートがサポートされており、KeyShotで作成したマテリアルを他のソフトウェアでも活用できるようになります。

フォーカスロック

これまでのバージョンでは、フォーカスを設定してもカメラの遠近移動を行うとフォーカスがずれてしまうことがありました。最新バージョンでは、新しく搭載されたKeep Focus機能を有効にすることで、遠近を含めた多様なカメラの動きを行っても、指定した部分にフォーカスを維持できるようになりました。
この機能により、複雑なカメラワークやアニメーションでも、狙ったポイントを常に鮮明に保つことが可能になります。製品のディテールを強調したい場合や、動きのあるプレゼンテーションを作成する際に、より自然でプロフェッショナルな映像表現を実現できます。

CAD メタデータのサポート

CADファイルに含まれるメタデータをインポートできるようになりました。対応するフォーマットは、STEP、Creo、SolidWorks、SolidEdge、CATIA、NXです。
インポートしたメタデータは、KeyShot内の専用画面で内容を確認できます。これにより、部品情報や属性を参照しながらレンダリング作業を進めることが可能になり、製品情報を活かした効率的なワークフローを実現します。

その他

AI Shots UIのアップデート
異なるバックプレート画像のドラッグ&ドロップやVRAM使用量インジケーター、オリジナルとAIの切り替えなど、UIが改善されました。生成画像を異なるセッション間で再利用できるなど、操作性が向上しています。

変形マッピングの高速化
従来のバージョンと比較して、変形マッピングの処理速度が最大10倍に向上しました。

平面ライト配置、軌道、ライトレイヤー
平面ライトの初期配置が改善され、Ctrl+Shiftキーでライトを水平軌道に沿って移動できます。ライトレイヤーの操作性も向上し、照明設定がより簡単になりました。

移動ツール
一定スケール変更機能が追加され、形を保持したままマウスドラッグでスケールを変更できます。。

トライプラナーマッピングの改善
テクスチャの代わりにXYZシェーダーを使用できるようになり、より自然なマッピングが可能になりました。

AMD社GPUでのパフォーマンス向上
AMD RDNA4 GPUでのレンダリング速度が向上し、AI処理も高速化されます。また、AMD環境での作業効率が大幅に改善されます。

NVIDIA Blackwell対応
Blackwell GPUでのノイズ除去が改善され、クラッシュ問題も解決されました。

glTF GLB/USDzのエクスポート
KeyShotでOpenPBRマテリアルをGLB/USDz形式にエクスポートできるようになりました。

アダプティブサンプリング(GPUモード)
低照度環境で標準のノイズ除去よりも良い結果を生み出す新しいオプションが追加されました。

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