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KeyShot Studio 2025.2 新機能の紹介
リリース予定日:6月25日
新リリースKeyShot Studio 2025.2には、新しい生成AI機能 「背景」、「リスタイル」、および 「イマジン」 が搭載されています。
「背景」、「リスタイル」モードははワークフローを大幅に高速化し、「イマジン」モードは新しいアイデアを短時間で生み出すのに役立ちます。
※ AI機能は従来の3Dレンダリングに代わるものではなく、既存のレイトレーシングエンジンと連携して動作します。
さらに、これまでNVIDIAグラフィックカードに限定されていたGPUモードは、一部のAMDグラフィックカードにも対応するようになりました。
最後に、「ライトレイヤー」、「マテリアルランダム化ノード」、PANTONE©新カラーなども含まれ、クリエイティブな選択肢がさらに広がります。
■生成AI機能 [AI Shots]
① 背景モード
KeyShot Studio 2025.2の生成AI機能「AI Shots」の背景モードを使用すると、ユーザーは数秒でパーツを完全にAIが生成した環境に持ち込むことができます。
生成AIはパーツ自体の状況を保持し、周囲の背景イメージを生成します。また、AIはパーツの裏に背景イメージを付けるだけではなく、パーツの前に前景オブジェクトを重ねて表示することもできます。
例えば、「太陽が降り注ぐビーチでヘッドフォン」など、希望するシナリオをプロンプトとして入力すると、生成AIからの結果リストが表示され、その中からお気に入りの画像を選択できます。
② リスタイル モード
生成画像AIの「リスタイル」モードは、KeyShot Studioでレンダリングされたフレーム全体を分析し、ユーザーが提供するプロンプトに基づいてバリエーションを生成します。
これにより、プロダクトデザイナーは、簡単なプロンプトで進行中のデザインのレンダリングを拡張し、実験とAIが提供する高速な反復処理を利用して創造性を高めることができます。
例えば、ユーザーは数分で、壁と床を表す立方体、食器棚を表す別の立方体、窓を表す壁のシンプルな穴などを含むシンプルなスターターシーンを作成します。Cloud Libraryから植物や棚などのモデルを追加できます。
この基本的なシーンをよりリアルなものにするには、生成画像AIの「リスタイル」モードと「モダンなスカンジナビアのオフィスインテリア」などのプロンプトを使用し、完成した画像から1つを選択して、他のレンダリングの背景として使用できます。


③ イマジン モード
KeyShot Studio 2025.2のAI Shotsの「イマジン」モードでは、生成AIを活用して、あらゆるプロンプトから自由に画像を作成できます。
KeyShot Studio内で自然言語でプロンプトを表現する方が、手作業で3Dジオメトリをモデリングすることなく、粗いコンセプトをテストできます。
イマジンモードでアイデアを確認し後、従来の手順でモデリングした形状をインポートし、本来のKeyShotエンジンでレンダリングできます。
例)「複雑な自動車エンジン、ボネットが開いている、白いバックグラウンド」プロンプト結果


■AMD GPU対応
KeyShot Studio 2025.2のGPUモードは、一部のAMD GPUを対応するようになりました。
現在、デスクトップのRadeon RX 7000・9000シリーズ、ノートPCのStrix Haloシリーズを対応しております。
※ 本機能はプレビュー段階であり、修正が必要な既知の問題がいくつか残っていることにご注意ください。
■レンダリング機能
① ライトレイヤー
ライトレイヤーを使用すると、単純ライトの効果を、選択したサーフェスやパーツのみに限定することができます。
これにより、ユーザーは各パーツに最適なライティングを個別に設定できるようになります。
これは実写では不可能であり、物理的にも不正確ですが、ユーザーが求める正確な結果を得ることがはるかに容易になります。
KeyShot Studio 2025.1のパフォーマンス改善により、レンダリング時間が5分から4分に短縮されます。ただし、実際の変化はシーンと利用可能なハードウェアに依存します。
② ランダム化ノード
マテリアルグラフに新たに追加されたランダム化ノードを使用すると、ユーザーは繰り返しパターンを崩すようなランダムな変化をマテリアル内に簡単に作成できます。
マテリアルグラフでは、新たに追加された「フロート」、「シェーダー」、「UVシフト」ノードを使用して、マテリアルのインスタンスごとに異なるランダム性を生成できるようになりました。
つまり、元のマテリアルを複製することなく、マテリアルを適用した各パーツの外観をそれぞれ変えることができます。
例えば、UV座標をランダムにオフセットすることで、石のタイルや木製パネルにそれぞれ独自の外観と木目模様を与えたり、個々の石のタイルを暗くしたり明るくしたり、
さらにはディスプレイスメントによってパーツをランダムに移動させたりすることも可能です。
③ PANTONE® 色追加
KeyShot Studio 2025.2にはPANTONE®の新色175色が含まれており、プロダクトデザイナーはこれらの色を作品に活用できます。
これらの色は、KeyShot StudioのカラーライブラリにあるコットンとプラスチックのPANTONE®パレットで利用できます。
④ SolidWorks プラグイン経由でラベルを転送
KeyShot Studio 2025.2 と同時に、デカールが適用されたSolidWorksモデルをKeyShotに変換できる 新しい SolidWorks プラグインをリリースしました。
注意:デカール付きの SolidWorks ファイルをKeyShotから「ファイル」>「インポート」でインポートすると、本来通り、デカールが変換されません。SolidWorks モデルに適用されたデカールを保持するには、このプラグインを使用する必要があります。